FIAT 500という車やFIATというメーカーについてご紹介します。
FIAT 500とは
FIAT 500はイタリアの自動車メーカーFIATが1936年から断続的に製造している自動車モデルです。
現在販売されているものは2007年から発売されている3代目にあたります!
現行FIAT 500に至るまでの歴史を見ていきましょう。
初代FIAT 500
1936年から1955年にかけて製造された2人乗りの乗用車です。
有名な2代目・3代目の影に隠れていますが、相性の「トッポリーノ」(イタリア語でハツカネズミ)は日本のFIATイメージキャラクター「トポくん」の名前の由来になっています。
2代目FIAT nuova500
1957年から1977年にかけて製造された、4人乗りになったFIAT 500です。
第二次世界大戦の敗戦国となったイタリアの復興を支えた自動車です。
当時のイタリアでは移動手段としてスクーターに乗る人が多かったところ、スクーターを下取りするというマーケティングを行なって販売台数を伸ばしたという逸話があります。
日本では「ルパン三世」の愛車として有名ですね。
今でも稀に走っているのを見ますが、本当に小さいです。
3代目 FIAT500
2007年に発売された、現行FIAT 500です!
2代目FIAT 500をオマージュしたクラシカルな装いをしたコンパクトカーです。
2代目に比べると相当大きくなってはいますが、軽自動車規格にぎりぎり収まらないくらいのサイズで現代の車としてはかなりコンパクトです。
また、優雅に曲線を使っているおかげで、サイズ以上に中は狭いです。
FIATとは
FIAT 500を製造するFIATとは、どんなメーカーなのでしょうか?
FIATという会社
FIATはイタリアを代表する企業グループです。
かつては自動車だけでなく鉄道車両や飛行機も作っていました。今ではそれぞれ別の会社に売却されています。
企業ロゴがコロコロ変わっており、こんなに変遷があります。
Fiat Logo and symbol, meaning, history, PNG, brand
自動車メーカーFIAT
日本ではFIAT 500とPandaのイメージが強すぎて、小さくて可愛い車メーカーと思われがちですが、決してそんなことはなく総合自動車メーカーです。
こんなピックアップトラックだって作っているんですよ。
FIATグループの企業
ただし、いわゆる高級車は作っていません。
同じくイタリアの自動車メーカーであるランチア・アルファロメオ・マセラティをグループに収めており、高級車はこれらのブランドから発売しているためです。
ちなみにフェラーリは、FIATという会社ではないですが、今でもFIATを支配するFIAT創業家一族が支配しているため、遠い親戚くらいの関係にあります。
さらにちなみに、イタリアのサッカーチーム「ユヴェントス」もFIAT創業家一族が保有しています。クリスティアーノ・ロナウドを獲得した時にはそのあまりにも高い移籍金に対して、FIAT工場の従業員が「ロナウドにではなくて俺たちの給料を上げろ」とストライキを起こしたとか、、、。
C・ロナウドの移籍金146億円にストライキ フィアット・クライスラー
FIATグループ再編
長いこと経営状態がよくない状態が続いていましたが、2000年代後半からコンパクトカーを中心にヒットが続き復活。アメリカのクライスラーを傘下に収めました。
その後2021年にフランスの自動車メーカーグループPSAと合併し、「ステランティス」という巨大自動車グループの一角をなしています。
おわりに
まずは基礎知識として、FIAT 500の歴史、FIATというメーカーについてご紹介しました。
これから、もっと我が家のFIAT 500についてご紹介していきます。
その際にこういった歴史を知っているとより魅力が伝わると思います。
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